一緒にお仕事をしているTさんと、ブリッジスタッフの靳（きん）くんと3人で雑談中、旅行の話になった。
靳くんが旅行好き、と聞いて、そうなんだ～と相槌を打っていたら、Tさんが「松田さんは、ご旅行は？」
「私は留守番専門です。
父が定年退職したら、両親が糸の切れたタコのように遊び回るようになりまして。
実家に猫がいたので、私と妹が交代で猫当番をしていました」
ほうほうと頷くTさんと、きょとん顔の靳くん。
…あっ、しまった！

「あのね靳くん、タコはoctopusじゃなくて、kiteの方。
凧揚げの糸が切れたら、自由に飛び回っちゃうでしょ？
そういう風に遊ぶ、っていう例えなの」
靳くんは感慨深そうに、
「そうなんですね。
蛸を糸で釣るのかな？とか考えてました。
美しい日本語を覚えました」

美しい、かな…？
この話を両親にしたら、大ウケだった。
ふたりは来月、台湾に飛んでいく。
実家の猫はもういないから留守番しないけど、気をつけていってらっしゃい。

総務の松田

社内の公用語は日本語です。
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