押し売り豆大福

2025.05.06

甘いものに目がなく、概ね何でも喜んで食べるが、大福に限っては贔屓が決まっている。
文銭堂本舗(新橋と三田にしかお店がない)の、
豆大福(夕方には売り切れる)の、
こしあん(木曜日と金曜日のみ)だ。
ああ食べたいなあと思っても、簡単には入手できない。
三田店の近くで働いていた時は、たびたびその恩恵に預かっていた。
しかし転職した今、平日に有休を取らないとチャンスがない。

先日、仕事で三田労働基準監督署へ行った。
田町駅周辺を懐かしみつつ、小走りに用事を済ませる。
豆大福が頭をよぎった。
でもその日は水曜日。
粒あんだ。
三田労働基準監督署の次は、隣のハローワーク品川へ。
事前の下調べが甘く、受付時間を過ぎていた。
私の手には、早く提出するべき書類。
明日、また来なくては。

明日、こしあん…

翌日の朝、ハローワーク品川に向かった。
急いでいるのだから、早く済ませないと。
でも文銭堂本舗は10時開店だ。
朝は空いているから、用事がすぐ終わりそうだと思いきや、書類に不備があって待たされた。
小一時間かかった。
10時前だった。
慶應義塾大学横の三田店に着いたのは9時55分。
すぐに店員さんが「良かったらどうぞ」とドアを開けてくださった。
「今日の豆大福はこしあんです」
知っている。
「10個ください!」

帰社し、「あんこ食べられますか?」と訊いて回る。
「食べられます」
「苦手です」
「甘いもの食べません」
意外と減らない豆大福。
こんなはずでは。
同じビルの他社さんにおすそ分けしても、まだ残っている。
急遽、隣県の実家に持ち帰って両親と食べた。

帰宅途中、仇さんからチャットが届いた。
「自宅で大福をいただきました。
とてもおいしかったです!」
心のこもった食レポに、胸が熱くなる。
さすが仇さん、分かってる!

次回買う豆大福は、2個だけとしたい。

総務の松田

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