目指せ、お局

2025.03.07

DYD入社前の最終面接。
何を話したのか、正直あまりよく覚えていない。
妹の元上司という、近いのか遠いのかよく分からない関係の結城さん
日本語もお上手な、グループ総代表のジェリンさん。
強みもキャリアも、ついでに若さもない、手ぶらの私。
自己紹介を、と言われても、緊張するばかりですらすら言葉が出てこない。
困り果てて、取り繕う余裕もなく、ぶっちゃけた。
「私、社会人経験はありますが、ビジネス経験ゼロなので、会社のお役に立てるかどうか不安で…」
たぶん、私の眉毛は八の字になっていた。

するとジェリンさんが、
「うちのスタッフは若いです。
皆の、お姉さんになってあげてください」

目の覚める思いだった。
皆のお手本になるような、優秀な先輩にはなれない。
でも、お姉さんになら、なれる。

「はい、優しくて、でも締めるところは締める、そんなお姉さんになります!」

後日、ジェリンさんとランチをしながらその時のことを話した。
「私とても嬉しかったので、お礼が言いたくて。
ジェリンさんのあのひと言と、結城さんが、私の居場所を作ってくれました」
思い出して感極まる私。
ジェリンさんは「え?そんなこと言いましたっけ?」と焼きホッケを熱心にほぐしていた。

面接終盤、ジェリンさんが「いつから来られますか?」
えっ?採用された?と目を丸くしている私をよそに、結城さんが「ジェリンさん、松田さんは今日から無職なので、いつでも大丈夫ですよ!」
なんで結城さんが答えるのー!?
翌日、働き始めた。

あれから半年。
まだまだ新人だと思っていたが、あっという間に社員が増え、すっかり中堅になってしまった。
あと1年もすれば、古参になるかもしれない。
古参のお姉さん…それはつまり、お局ではないか。
望むところだ。
立派なお局になるべく、今日もお姉さん業に勤しんでいる。

総務の松田

 

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