言葉の壁

2025.08.01

DYDには語学が堪能なブリッジスタッフがたくさんいる。
まず、母国語の他に、英語は標準装備。
その上で日本語をマスターしているだけでなく、更に別の言語を学んでいたりする。
10年も勉強した英語をきれいに忘れた私は、心底尊敬するしかない。
そんな超優秀なマルチリンガルの若者たちが、どうやら私に敬意を持って接してくれるのが驚きだ。
私が生粋の日本人だから、である。(年上だからかもしれない。)
日本語の作文の確認を頼まれたり、日本語のややこしい書類を一緒に記入したりする。
私には何ともないことでも、彼ら彼女らはとても感謝してくれる。

対面やチャットで会話する時、私は皆の言っていることを「解ろう」とするし、「解ってもらおう」とする。
皆は一生懸命に聴いてくれるし、母国語ではない言葉で何とか伝えようとがんばる。
言葉の壁があることで、お互い自然に「解り合おう」という謙虚な姿勢が生まれるように思う。
日本人同士だとなかなかこうはいかない。
一般常識ではこうだよね、社会人なら言わなくても分かるよね、とやり取りを省略したり疎かにしたりする。
結果、ボタンの掛け違いや、気持ちのすれ違いで、トラブルにもなる。

実際にはそんな綺麗ごとばかりではない。
人事や経理などの間接部門が上海にあるので、中国人の担当者と私とで何かを調整する時のコミュニケーションコストはだいぶお高い。
中国には、年1回の健康診断も電車の定期券もゴミ処理券もないようで、「これは何ですか?」という質問に答えるのに骨が折れる。
翻訳ツールに頼って、ああでもないこうでもないと必死になっていると、どんどん時間が過ぎる。
日本人同士ならひと言で済む用事なのに…
でも、DYDはそういうもんだと思って働いているので、もはや慣れた。
うまく翻訳されるように、なるべくシンプルな言葉遣いや言い回しを心がけるコツも身に付けた。

要するに、ポイントは「諦めないこと」だ。
どうせ通じないから、と伝えること、解ろうとすることを途中で投げ出さない。
全力で相手と向き合う。
この関係性を、私は快く感じている。
言葉の壁は素晴らしい。

総務の松田(DYD 2年生になりました)

 

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